图穷匕首见(tú qióng bǐ shǒu xiàn)
意味:馬脚を露わす、正体がバレる
中国の故事成語で、隠された本質や真意があらわになるという意味。ネガティブな意味で使われる。
图穷匕见とも。
由来となった故事
中国の戦国時代の刺客、荊軻(けいか)が秦王政(後の始皇帝)を暗殺しようとした故事。
荊軻は秦王政に燕国の地図を献上するふりをして、地図の中に隠した匕首(刃物の一種)で暗殺を企んだ。
しかし秦王政は図を広げるうちに匕首を発見し、荊軻の企みを看破した。
参考:荊軻・始皇帝暗殺まであと一歩まで迫った刺客の最期 | フミヤの中国歴史ドラマの史実
解説
图:燕国の地図のこと。
穷:中国語の穷には「貧しい」という意味の他に「尽きる、行き詰まる」という意味があり、今回は後者として使われている。巻いてある地図を最後まで広げるということ。
匕首见:短刀、合い口(あいくち)
なお、见のピンインがjiànではなくxiànとなっているのは間違いではなく、百度で調べると以下のような画像がヒットした。
中国語の漢字は日本ほど読み方のバリエーションはなく、基本的には1対1対応だが、たまに同じ漢字でもピンインが異なる場合もあるので注意したい。
