冰棱(bīng léng)
意味:つらら、(比喩的に)刀の切っ先、まっすぐで強いこと
棱は「尖った角」という意味。
百度百科には「比喻锋芒毕露或刚强正直=自分の才をひけらかすことや意志が強くまっすぐであることの比喩」という説明がある。
百度の説明から分かる通り、あまりいい意味ではなく、人に対して使うとネガティブな意味合いの強い言葉かもしれない。
参考:冰棱_百度百科
例:他的性格像冰棱一样刚强。
(彼はナイフのように鋭い人だ)
直訳すると「彼の性格はつららのように強くてまっすぐだ」となるが、読者は「つらら?」となってしまうのではないだろうか。
特に日本は温暖な気候の地域が多いので、つららを目にする機会がない人も多い。これが北国であれば、雪や氷で例えるのもいいかもしれないが。
例え話は大多数の人が読んでスッと理解できるものでなければ例える意味がない。翻訳をする時は、言葉を置き換えて満足するのではなく「日本人が読んでピンとくる内容になっているか?」という観点で批判的に見てみることが大切だと思っている。
例:她的目光如冰棱般锐利。
(彼女のまなざしはつららのように鋭い)
前述と同じ理由で、「ナイフのように」などとした方がいいかもしれない。
例:他说话总是带着冰棱,让人不敢靠近。
(彼の話し方はいつも冷たく鋭いので、誰も近づきたがらない)
つららは氷なので、鋭いだけでなく「冷たい」というイメージもある。つめたく鋭い人は近づきがたく、一緒にいると自分も刺されそうな印象を与えるだろう。

冰棱(bīng léng)